上下顎骨骨移植
咬合機能回復のために、自家骨、人工骨を用いた骨移植術を日帰りで行っております。
下鼻甲介粘膜焼灼術
一般的にはレーザー治療といわれているものがこれにあたります。下鼻甲介粘膜を麻酔したあとに、粘膜を焼きます。術後に粘膜が変性をおこし、扁平上皮化生することで簡単にいえばバリアができ、アレルギー反応がおきにくくなります。また、粘膜が固くなることで鼻づまりをおこしにくくなります。個人差はありますが、通常は2~3年間はこの変性が持続します。私はアレルギー性鼻炎に対し、レーザー照射による治療を行ってきました。比較的侵襲が少なく、処置ができるお子さまでしたら7~8歳ぐらいから可能です。
粘膜下下鼻甲介骨切除術
下鼻甲介粘膜の肥厚が強い患者さんに対しては、下鼻甲介の骨を除去することでフィルター機能の粘膜を維持したまま、下鼻甲介のボリュームを減少させて鼻腔形態を広げます。
顔面の骨の中に、鼻腔と連続している空間があり、副鼻腔と呼びます。副鼻腔には上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞といった複数の空間があり、3カ月以上炎症が持続する状態を慢性副鼻腔炎と呼び、鼻づまり、鼻汁、後鼻漏、咳、頭痛などの原因となります。内服治療で軽快しない場合は手術が選択されます。副鼻腔は解剖学的なバリエーションが多いためにCTによる詳細な病変の読影と、手術のプランニングが必要となります。 手術は内視鏡を使用して鼻内で行います。また特殊な手術器具を用いて鼻内にポリープがあれば除去し、鼻内と副鼻腔の交通路を拡大します。当院では新しいの機器を導入して副鼻腔の手術を行っています。鼻腔と副鼻腔に交通路がつくことで、副鼻腔内の自浄作用が改善し、炎症が沈静化していきます。しかし体質が関係する副鼻腔炎の場合(好酸球性炎症)は頻繁にポリープの再発をきたしますので、その場合は手術単独で治療が終わるわけではなく、内服薬の併用が必要になります。
鼓膜形成術
鼓膜穿孔があり、耳垂れなどの症状がないケースが主な適応となる手術です。
耳垂れなどの症状が強く現れている場合には、鼓室で炎症を起こしている可能性が高く、こちらは一般的に鼓室形成術が適応となります。 リティンパを用いた鼓膜再生。